釧路の夜は、実は「静かに楽しむ」のが正解です
こんばんは。BAR UNITYのマスターです。
釧路に着いたけれど、夜は何をして過ごせばいいのか分からない——そんな旅行者の方は多いと思います。派手なネオン街があるわけではない釧路ですが、実は「静かに、じっくり楽しむ」タイプの夜の過ごし方がとても似合う街です。今日は、釧路で30年以上夜の街を見てきたマスターとして、おすすめの過ごし方の流れをご紹介します。
まずは幣舞橋で、世界三大夕日を
釧路観光の夜の定番といえば、やはり幣舞橋(ぬさまいばし)からの夕日です。ここは世界三大夕日のひとつとも言われていて、太平洋を背景に空が赤く染まっていく様子は、何度見ても圧倒されます。JR釧路駅から徒歩10分ほどとアクセスも良く、橋のたもとにある「Cool KUSHIRO」のモニュメントは人気の撮影スポットにもなっています。
橋のすぐそばには、フィッシャーマンズワーフMOOという商業施設があり、そこのテラスからも夕日を眺めることができます。日没の1〜2時間前に着いて、MOOで買い物や軽い食事を楽しみながら日が傾くのを待つ、というのが定番の過ごし方です。夕日を見た後も、橋のライトアップは夜22時頃まで続くので、慌てず楽しめます。
夕食は、末広町・栄町エリアで炉端焼きや海鮮を
幣舞橋から歩いてすぐの末広町・栄町エリアには、居酒屋や炉端焼きの店が集まっています。釧路は港町らしく新鮮な海の幸が魅力で、その場で焼いてもらう炉端焼きスタイルの店も多く、旅行者にも人気です。この辺りを軽く「はしご酒」しながら、街の空気を味わうのも釧路らしい夜の過ごし方だと思います。
厚岸のウイスキーも、釧路の夜のお供に
釧路から東へ足を延ばせば、厚岸(あっけし)という牡蠣とウイスキーで知られる町があります。厚岸蒸溜所のウイスキーは世界的なコンペティションでも高く評価されていて、今や入手が難しいプレミアムな一本になっています。日帰りで厚岸まで行かなくても、釧路市内のバーの中には、この厚岸ウイスキーを扱っている店もあります。夜の一杯に、ちょっと特別な地元のウイスキーを選んでみるのも、釧路旅行らしい楽しみ方だと思います。
夜の締めくくりは、小さなバーでゆっくりと
観光と食事を楽しんだ後、僕がいつもおすすめしているのが、夜の最後に静かなバーで一杯だけ飲んで締めくくる、という過ごし方です。にぎやかな居酒屋から一転して、カウンターだけの落ち着いた空間でその日を振り返る時間は、旅の記憶をぐっと深いものにしてくれます。
僕がやっているBAR UNITYも、栄町の栄楽街という路地の2階にある、カウンター10席だけの小さなレゲエバーです。1995年からずっと、観光の締めくくりに立ち寄ってくださる方を歓迎してきました。レゲエやソウルをBGMに、その日見た夕日や食べたものの話をしながら過ごす夜も、悪くないと思いますよ。
モデルコース:釧路の夜、3時間の過ごし方
初めて釧路の夜を過ごす方向けに、簡単なモデルコースをご紹介します。
①日没の2時間前 フィッシャーマンズワーフMOOに到着
館内を散策したり、軽く休憩したり。テラスからの景色も楽しめます。
②日没の30分前 幣舞橋へ移動
橋の中央あたりから、太平洋に沈んでいく夕日を眺めます。四季を表現したブロンズ像も見ごたえがあります。
③夕食 末広町・栄町エリアで炉端焼きや海鮮を
新鮮な魚介を、その場で焼いてもらうスタイルの店が多く、旅行者にも人気です。
④締めの一杯 カウンターだけの小さなバーで
にぎやかな時間の後は、静かな空間でゆっくりと。一人でも、友人とでも。
もちろん、これはあくまで一つの例です。天気や気分に合わせて、自由に組み替えてみてください。
宿泊は末広・栄町エリアが便利です
夜の街歩きを楽しみたいなら、ホテルは末広町や栄町、幸町など、繁華街周辺のエリアを選ぶと便利です。この辺りは釧路駅から車で4〜5分ほどの距離にあり、飲食店やバーが集まっているため、夜に出歩くのも楽です。歩いて帰れる距離にホテルがあると、遅くまで安心して飲めるのも嬉しいポイントです。
雨や霧の日は、無理に外を歩かなくても大丈夫
釧路は夏でも霧が出やすい土地で、夕日がきれいに見えない日もあります。そんな日は、無理に橋まで歩かなくても構いません。むしろ霧に包まれた釧路の街も、独特の幻想的な雰囲気があって、それはそれで楽しめます。予定通りにいかなくても、その日の天気なりの釧路の夜を楽しんでみてください。
釧路の夜は、大きな街のような派手さや刺激はありません。でも、だからこそ、自分の歩くペースで、自分の好きな場所に立ち止まれる自由があります。日中に釧路湿原やタンチョウなど雄大な自然を楽しんだ方にとっては、夜は少しトーンを落として、静かにお酒を味わう時間がちょうどいいコントラストになるはずです。
