「音楽を聴きながら飲みたい」という、ちょっとわがままな夜の過ごし方
こんばんは。BAR UNITYのマスターです。
ただお酒を飲むだけじゃなく、良い音楽が流れている空間で飲みたい——そんな夜はありませんか。テレビもBGMも入り混じった賑やかな居酒屋とは違う、音楽そのものを主役にした店で過ごす時間は、旅の記憶にも特別な色を添えてくれます。今日は、音楽好きの方に向けて、釧路での夜の過ごし方をご紹介します。
釧路にも、音楽をじっくり聴かせる店があります
釧路は決して大きな街ではありませんが、実は古くからジャズ喫茶やレコードバーの文化が根付いている土地でもあります。大きなスピーカーで丁寧に音楽を鳴らす店や、マスター自身が長年集めてきたレコードをかけてくれる店など、音楽好きなら一度は訪れてみたい店がいくつかあります。
そうした店に共通しているのは、「会話よりも、まず音を聴いてほしい」というマスターの姿勢です。大声で話すような場所ではなく、静かにグラスを傾けながら、流れてくる音楽に耳を澄ませる。そんな夜の過ごし方が似合う店が、この街にはあります。
BAR UNITYは、レゲエを中心に鳴らすバーです
僕がやっているBAR UNITYは、1995年の創業以来ずっと、レゲエを中心に、ソウルやヒップホップ、ジャズなどを流してきたバーです。栄町の栄楽街という路地の2階にある、カウンター10席だけの小さな店ですが、音楽への向き合い方だけは、ずっと本気でやってきたつもりです。
お店では「マスターのこれを聴け!」というブログシリーズもやっていて、僕が好きなレゲエの名盤について、アルバムの背景やおすすめの曲を紹介しています。お店に来る前に読んでいただくと、その日の会話のきっかけになるかもしれません。
店内にはDJブースもあり、その日の気分やお客さんの雰囲気によって、僕自身が選曲しています。決まったプレイリストを流しっぱなしにするのではなく、その場の空気を見ながら曲を選んでいく——そんな「生きた選曲」を大事にしています。
レゲエを知らなくても、全く問題ありません
「レゲエは詳しくないから、ちょっと敷居が高い」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。ボブ・マーリーくらいしか知らない、という方でも全然大丈夫です。むしろ「これ、いいですね」という一言から会話が始まることも多く、そういう瞬間が僕は結構好きなんです。
レゲエという音楽は、政治的なメッセージを持つ曲もあれば、ただひたすら気持ちよく体を揺らせるだけの曲もあります。難しく考えずに、まずはグラス片手に、その日の気分に合った一曲を楽しんでみてください。
レコードで聴く音の違いを、体感してほしい
今はスマートフォン一つで、いつでもどこでも音楽が聴ける時代です。それはそれで便利ですが、レコードやしっかりしたスピーカーで鳴らす音には、また違った温かみや厚みがあります。低音の響き方、ボーカルの生々しさ——普段イヤホンで聴いている曲でも、レコードバーで改めて聴くと「こんな音だったのか」と驚くことも少なくありません。
BAR UNITYの店内にもレコードやポスターが飾られていて、音楽好きの方には見ているだけでも楽しんでいただけると思います。壁に貼られた古いポスターの一枚一枚にも、それぞれの思い出があります。気になるものがあれば、ぜひ聞いてみてください。
音楽バー選びのポイント
①スピーカーやレコードにこだわりがあるか
音の鳴らし方に、その店の音楽への本気度が表れます。
②マスターが音楽の話をしてくれるか
かかっている曲について尋ねてみると、その店の個性が見えてきます。
③静かに聴ける時間帯を選ぶ
開店直後など、まだお客さんが少ない時間帯は特に音楽に集中しやすいです。
「マスターのこれを聴け!」シリーズについて
このシリーズでは、これまでにボブ・マーリー、バーニング・スピア、ピーター・トッシュ、UB40、リー・ペリーなど、レゲエ史を彩ってきたアーティストたちの名盤を、一枚一枚じっくり紹介してきました。単なるディスクレビューではなく、そのアルバムが生まれた時代背景や、僕自身がその音楽と出会ったときの思い出も交えながら書いています。
お店に来る前に読んでいただくのはもちろん、来店後に「あの記事に書いてあった曲、実際にかけてください」とリクエストしていただくのも大歓迎です。文字で読んだ音楽を、実際にスピーカーから聴く体験は、また違った楽しさがあります。
ソウル・ヒップホップ・ジャズが好きな方にも
BAR UNITYはレゲエ専門というわけではなく、ソウルやヒップホップ、ジャズなど、幅広いブラックミュージックを流しています。その日の空気や、お客さんの雰囲気に合わせて、僕の方で選曲を変えることも多いです。「こういう感じの曲が聴きたい」というリクエストがあれば、遠慮なく伝えてください。できる限り応えたいと思っています。
釧路の夜に、レゲエという選択肢を
観光やお食事を楽しんだ後、最後にゆったりと音楽を聴きながら一杯——そんな締めくくり方も、釧路の夜には似合うと思います。レゲエ、ソウル、ヒップホップが好きな方はもちろん、普段あまり聴かない方にも、新しい音楽との出会いの場になれたら嬉しいです。
