【マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.4】Lee “Scratch” Perry & The Upsetters『Super Ape』|音のジャングルへようこそ

マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.4

Lee “Scratch” Perry & The Upsetters『Super Ape』~ダブの名盤・音のジャングルへようこそ~

こんばんは。
BAR UNITYのマスターです。
「マスターのおすすめレゲエ名盤」も、おかげさまでVol.4まで来ました。
今日紹介するのは、この一枚。
Lee “Scratch” Perry & The Upsetters『Super Ape』
1976年にリリースされた、ダブというジャンルを代表する名盤です。でっかい猿が大きなスプリフをふかしながら、田舎の風景を踏み荒らしていく、あの強烈なジャケットを見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。
正直に言うと、僕がレゲエの奥深さに本気で気づかされたのは、この『Super Ape』がきっかけでした。最初に聴いた時は「これ、歌ってなくない?」って思ったのを覚えてます(笑)
でも聴き込んでいくうちに、これはボーカル曲じゃなくて、音そのものが主役の音楽なんだと気づいたんですよね。

聴いてほしい3曲

Lee Scratch Perry & The Upsetters Super Ape アルバムジャケット
Lee Scratch Perry
写真: Lee “Scratch” Perry (2016) / CC BY-SA 3.0
僕がこのアルバムの中で一番好きなのは、Dread Lionです。
ホーンやフルート、メロディカの音が絡み合いながら、地響きのようなリズムの上を漂う。そんな一曲です。
他にも、ディージェイのプリンス・ジャズボがトースティングで参加するCroaking Lizardや、アルバムタイトル曲でもあるSuper Apeもおすすめです。どちらもこのアルバムらしい、浮遊感のあるダブサウンドを味わえます。
リー・ペリーは歌う人というより、音を組み立てる人。テープを重ねて、削って、エフェクトをかけて、あの独特の浮遊感のあるサウンドを作り上げました。ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの初期作品(『Soul Rebels』『African Herbsman』など)を手がけたことでも知られる人で、レゲエ、そしてダブという音楽ジャンルそのものの成り立ちに深く関わった人物です。
静かな夜にお酒を片手にじっくり浸ると、この浮遊感が病みつきになってきます。

ダブは決して難しい音楽じゃありません

「ダブって、なんか難しそう。」
そう思う方も多いと思います。
でも、難しく考える必要はありません。
分かりやすいメロディを追いかける音楽じゃなくて、音の質感や空間そのものを味わう音楽。それがダブです。
まずは一曲、気になった音を聴いてみる。そこから新しい音楽との出会いが始まります。
『Super Ape』は、その最初の一枚として自信を持っておすすめできる名作アルバムです。

マスターの一言

歌詞の意味がわからなくても、音の重なりだけで「なんかいいな」って思える。『Super Ape』はそれを教えてくれた一枚です。お店でかけると、いつもと違う空気になるんですよね。リー・ペリーは伝説的な変人としても知られていて、自分のスタジオを燃やしてしまったなんて逸話もあるくらい破天荒な人なんですが、その自由な発想があったからこそ、ダブという新しいジャンルが生まれたんだと思います。

実はこのアルバム、ジャマイカ本国では1976年7月に『Scratch the Super Ape』というタイトルで、リー・ペリー自身のUpsetterレーベルから先行リリースされていました。その1か月後、国際版として曲順を変えてIsland Recordsから発売されたのが、今知られているこの『Super Ape』です。ジャケット違い・曲順違いという、当時ならではのリリース事情も、このアルバムの奥深さのひとつだと思います。

1999年出版の『The Rough Guide: Reggae: 100 Essential CDs』にも選出されるなど、レゲエ史における「必聴の1枚」として評価が定着しています。1978年には続編にあたる『Return of the Super Ape』もリリースされましたが、これはリー・ペリーがブラック・アークを閉鎖する直前、Upsettersとしての最後の作品となりました。

この曲、BAR UNITYで流しています

『Super Ape』は、BAR UNITYの店内でも流すことがある一枚です。静かな夜、お酒を片手にこの浮遊感に浸りに来てください。
📍 アクセス・営業時間はこちら

Album Data

Artist:Lee “Scratch” Perry & The Upsetters
Album:Super Ape(ジャマイカ盤タイトル:Scratch the Super Ape)
Release:1976年(ジャマイカ盤:7月/国際盤[Island Records]:8月)
Producer:Lee “Scratch” Perry
Genre:Dub / Reggae
おすすめ曲:Dread Lion/Croaking Lizard/Super Ape

BAR UNITYで音楽を楽しみませんか?

BAR UNITYでは、レゲエを中心に、その日の雰囲気に合わせてさまざまな音楽を流しています。
「このアルバム、気になってた。」
「ダブって聴いたことない。」
そんな音楽の話をしながら、一緒にお酒を楽しめたらうれしいですね。お店に来てもらえれば、レコードでかけますよ。
これからも、このブログでは僕のおすすめのレゲエアルバムやアーティストを紹介していきます。皆さんの音楽との新しい出会いにつながれば幸いです。
それでは、また次回の「マスターのおすすめレゲエ名盤」でお会いしましょう。
Good music. Good drinks. Good vibes.

🎶 このシリーズの過去記事や、レゲエ・ソウル・ジャズなどのアーティスト一覧は BAR UNITY Music Library でもご覧いただけます。

▶️ YouTubeで聴く:YouTubeで聴く:Lee “Scratch” Perry & The Upsetters – Dread Lion

🎧 Spotifyで聴く:Dread Lion – The Upsetters(Super Ape収録)


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