【マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.12】Gregory Isaacs『Night Nurse』|クルーナー・オブ・レゲエの代表作

マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.12

Gregory Isaacs『Night Nurse』~クール・ルーラーの代表作~

こんばんは。BAR UNITYのマスターです。Vol.12は、グレゴリー・アイザックスの1982年作『Night Nurse』です。

「クール・ルーラー」と呼ばれた、甘く切ない歌声が魅力のシンガー。この作品はルーツ・ラディックスをバックに、シンセサイザーも取り入れた、当時の新しいレゲエサウンドを体現した一枚です。1982年、Island Recordsに移籍しての初アルバムで、キングストンのタフ・ゴング・スタジオで録音されました。プロデュースはグレゴリー・アイザックス自身と、ルーツ・ラディックスのベーシスト、エロール”フラバ”ホルトが手掛けています。

タイトル曲「Night Nurse」は、彼の代名詞と言える曲です。UKアルバムチャートでも32位を記録し、シングルはイギリスレコード産業協会からシルバーディスクの認定を受けるなど、時代を超えて愛され続けています。

今日のおすすめは「Night Nurse」|Night Nurseの聴きどころ

Gregory Isaacs Night Nurse アルバムジャケット

体調を崩した夜に、真っ先に思い浮かぶのは恋人の顔だという内容の曲です。切ないんだけど、どこか色気のある歌い方が本当に見事で、聴くたびに惚れ惚れします。失恋の痛みを「夜勤の看護師」に癒してほしいと歌う、ちょっと変わった例えが印象的な曲。実際にはドラッグとは無関係な、純粋なラブソングなんですが、時々誤解されることもあるみたいです。

もう一曲挙げるなら「Stranger In Town」。異国で言葉も文化も違う相手と、それでも心を通わせようとする様子を歌った一曲で、グレゴリーの繊細な表現力がよく表れています。派手さはないけど、じんわり心に残るタイプの名曲です。

このアルバム、セクシーで色っぽいんですよね。艶っぽいというか。グレゴリーの声そのものが楽器みたいに響いていて、静かな夜にお酒を飲みながら聴くと、それだけで雰囲気が出ちゃう一枚です。

録音にはフランスから駆けつけたシンセサイザー奏者、ウォーリー・バダルーも参加していて、当時最先端だった機材を取り入れつつも、ルーツ・ラディックスの生演奏の温かみをしっかり残しているところが絶妙です。伝統的なレゲエと新しいサウンドの、ちょうど良いバランスの上に成り立っている一枚だと思います。

ラバーズロックの入り口として

ルーツレゲエ中心の今回のリストの中では少し毛色が違いますが、レゲエの多様さを知る意味でもぜひ聴いてほしい一枚です。恋の夜のお供にどうぞ。実はラバーズロックというジャンル自体、グレゴリー・アイザックスが1973年の「My Only Lover」でその源流を作ったとも言われています。ラスタファリの思想を掲げる硬派なルーツレゲエとはまた違う、優しく寄り添うようなレゲエの一面を切り開いた功労者でもあるんです。

グレゴリー・アイザックスは生涯で70枚以上のオリジナルアルバムを残し、コンピレーションまで含めると500以上とも言われる、レゲエ史上屈指の多作家としても知られています。その中でも『Night Nurse』は、彼のキャリアの頂点を飾る一枚として、今なお色褪せない輝きを放っています。

BAR UNITYで音楽を楽しみませんか?

今夜も甘いレゲエをカウンターで。しっとりした夜にぴったりです。タイトル曲「Night Nurse」は、後にシンプリー・レッドがカバーしたことでも知られていますが、グレゴリー本人の甘くかすれた声で聴くオリジナルには、他の誰にも真似できない色気があります。僕自身、静かに飲みたい夜にこのアルバムをかけると、いつもより少しだけ大人な時間が流れる気がしています。

バックを支えたルーツ・ラディックスは、ホルト自身のベースに加え、エリック”ビンギ・バニー”ラモントのリズムギター、”スタイル”スコットのドラム、ウィクリフ”スティーリー”ジョンソンのキーボードという強力な布陣。「Material Man」や「Hot Stepper」といった曲では、恋愛だけでなくラスタファリの精神性というグレゴリーのもうひとつの顔も垣間見えます。

2002年の再発盤ではボーナストラック4曲も追加収録されました。時代が変わっても新しいリスナーに届け続けられているというのも、このアルバムの生命力の証だと思います。

歌詞自体には過激な表現は一切ないのに、彼のあの色っぽい歌い回しだけで、世界中の人の脈拍を上げてしまう。それこそがグレゴリー・アイザックスという人の、他の誰にも真似できない才能なんだと思います。

アルバム収録の「Stranger in Town」や「Sad to Know (You’re Leaving)」といった曲では、恋の喪失感や孤独をテーマにした、また違ったグレゴリーの表情も味わえます。甘い誘い文句だけでなく、こういう繊細な感情表現があるからこそ、彼の音楽は聴くたびに深みを増していくんだと思います。

この曲、BAR UNITYで流しています

『Night Nurse』は、BAR UNITYの店内でも流れる一枚です。しっとりした夜のお供に、ぜひ栄町のカウンターで聴きに来てください。

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Good music. Good drinks. Good vibes.

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▶️ YouTubeで聴く:Gregory Isaacs – Night Nurse

🎧 Spotifyで聴く:Night Nurse – Gregory Isaacs


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