【マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.11】The Heptones『Better Days』|甘美なハーモニーが光る、変化の時代の一枚

マスターのおすすめレゲエ名盤 Vol.11

The Heptones『Better Days』~ロックステディからの美しい系譜~

こんばんは。BAR UNITYのマスターです。Vol.11は、ヘプトーンズの1978年作『Better Days』です。

ヘプトーンズはスタジオ・ワン時代から活動する、ロックステディ〜レゲエ期を代表するボーカルグループのひとつ。この作品はプロデューサー・ナイニーの手掛けたもので、メンバーチェンジという大きな転機を経て作られた一枚です。それでもグループとしての柔らかいハーモニーはしっかり受け継がれていて、聴いていて安心感があります。ヘプトーンズは1965年、キングストンのトレンチタウンで結成されたグループ。半世紀以上前から続く、ジャマイカ音楽史でも屈指の老舗ボーカルグループです。長年グループを牽引してきたリードシンガー、リロイ・シブルスが前作『Party Time』の後にソロ活動のためグループを離れ、代わってナゴ・モリスが加入。フロントマンが変わるという大きな出来事がありながらも、バリー・ルウェリンが中心となってしっかりグループのカラーを守り抜いた、意義深い一枚でもあります。

時代の変化の中で作られた作品ですが、グループとしてのハーモニーの美しさは健在です。

今日のおすすめは「Better Days」|The Heptonesの聴きどころ

The Heptones Better Days アルバムジャケット

タイトル曲「Better Days」は、より良い未来を願うシンプルで力強いメッセージソング。派手さはないけど、じんわり効いてくるタイプの一曲です。

制作は当時チャンネル・ワンで録音され、ハリー・Jスタジオでミックスされました。参加ミュージシャンも豪華で、スライ・ダンバーやアンセル・コリンズ、ビンギ・バニーといった、ジャマイカ屈指の凄腕たちがバックを固めています。派手なプロモーションはなくとも、演奏の確かさが土台にあるからこそ、時代を超えて聴き継がれているんだと思います。

グループの歴史も一緒に楽しんで

スタジオ・ワン時代のヘプトーンズも合わせて聴くと、このグループの歴史の厚みがより楽しめると思います。時代ごとに違う魅力があるグループです。

もともとリロイ・シブルスは、スタジオ・ワンで自らベースも弾きこなす才人で、数々のリズムトラックを生み出したことでも知られています。1975年にIsland Recordsと契約してからは、リー・スクラッチ・ペリー制作でボブ・ディランのカバーも収録した『Party Time』や、『Night Food』など、話題作を連発。その勢いの中で迎えたのが、この『Better Days』でした。

ただ、シブルスの脱退という大きな転機の直後だったこともあり、当時は前2作ほどのセールスを記録できなかったとも言われています。それでも今聴き返してみると、バリー・ルウェリンの伸びやかなリードボーカルと、残されたメンバーの息の合ったコーラスワークが際立っていて、決して見劣りしない完成度を誇っています。むしろ、逆境の中でグループの底力を証明した一枚だとも言えると思います。

BAR UNITYで音楽を楽しみませんか?

今夜もハーモニー系のレゲエをカウンターで。ゆったり聴きたい夜にどうぞ。中心メンバーが変わっても、グループの音楽性を守り続ける。そういう継続の中に、本物の実力が表れるんだと思います。派手なヒット曲ばかりが名盤ではない、ということを教えてくれる一枚です。

ヘプトーンズのハーモニーは、アメリカのソウルグループの洗練された和音構成とジャマイカ独特の哀愁が絶妙に溶け合っているのが特徴です。3人の声が重なる瞬間の心地よさは、レゲエというジャンルの枠を超えて、誰が聴いても自然に体に染み込んでくるものだと思います。

グループ名はもともと「ヘプ・ワンズ」という名前でスタートし、後に語感の良い「ヘプトーンズ」に改名したという経緯があります。1965年のデビュー当初は、ケン・ラックのCaltoneレーベルで「ウィリアム・テル序曲」をスカ風にアレンジした「Gun Men Coming to Town」という、なんとも変わり種の一曲でキャリアを始めました。1966年にはスタジオ・ワンと出会い、ロックステディ時代の看板グループへと成長していきます。

2011年11月、共同創設者のバリー・ルウェリンがキングストンで亡くなりました。長年の音楽仲間を失うという悲しい出来事もありましたが、それでも彼らが残した数々のハーモニーは、今もレゲエファンの心に響き続けています。

録音はチャンネル・ワンで行われ、ミックスはハリー・Jスタジオでシルヴァン・モリスが手掛けました。1995年には、シブルス、モーガン、ルウェリンというオリジナルの3人が再結成を果たし、タッパ・ズーキー制作のアルバム『Pressure!』をリリース。長い時を経て、また同じ舞台に戻ってきたというのも、感慨深いエピソードだと思います。

この『Better Days』は、イギリスではThird World U.K.というレーベルからもリリースされていて、ダブバージョンのみを集めた姉妹作『Observation of Life Dub』もあわせて制作されました。ボーカルの美しさとダブの浮遊感、両方の魅力を味わえるのも、この時期のヘプトーンズ作品の楽しみ方だと思います。

この曲、BAR UNITYで流しています

『Better Days』は、BAR UNITYの店内でも流れることがある一枚です。柔らかなハーモニーに癒されたい夜、ぜひ栄町のカウンターで聴きに来てください。

📍 アクセス・営業時間はこちら

Good music. Good drinks. Good vibes.

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▶️ YouTubeで聴く:The Heptones – Better Days

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